海外生活、海外移住って、どんなイメージがありますか?
ランチを一緒に食べる、休日に一緒に出掛けてみる、仕事中にプライベートの話をしてみる。
キラキラしてる?楽しそう?
日本を飛び出して異国の地で暮らすなんて、なんだか憧れますよね。
しかし、現実はどうでしょう。
日本国内に置き換えると、
観光地は観光するのは良いけど住みたいとは思わない。
テーマパークが好きだけど、働いたらつらいこともある。
海外でも同じです。
それに、海外だとその土地の風習、現地人の考え方、文化背景など、日本とは異なるため、実際に住んでみないとわからないことがたくさんあります。
海外で暮らしていると、心が病む時期は早かれ遅かれ訪れます。
もし、海外生活で孤独に陥って寂しくなったら、思い出してほしいこと、実行してみてほしいことなどをまとめました。
想像以上のストレス。誰にも相談できなかった。
海外へ渡って最初の3ヵ月は、旅行気分でとても楽しいです。見るもの、食べるもの、聞くものすべてが新鮮です。
しかし、半年、1年と過ぎていくと、環境にも慣れ、現地スタッフもいろんな意味で自分のことを対等に扱い始めます。
もう「お客さん」という感覚ではなくなっていくんですよね。
当たり前ですが。
そんな中、
言葉がうまく話せないため思ったことを伝えられない
現地スタッフと考え方が違うので意見が合わない
友達がいない
などのことが重なり、孤独に陥り病んでいきます。現地スタッフと考え方が違うので意見が合わない
友達がいない
これは、わたしの友人も数人同じようなことを言っていましたし、ネットで見る限りはラオスに限らずどの国に住んでも起こりうることなのでしょう。
日本に住んでいたら想像もできませんが、言葉の壁や文化背景の違いによる衝突は、思っている以上にストレスを溜めていきます。
日本に居る友人に話してみても、海外生活経験者でなければ共感も理解もできません。
実は、わたし自身も、病んだ時期がありました。
その頃のわたしは、仕事も人間関係もうまくいかず、毎日死にたいと思うほどでした。
日本に居る友人にも、なかなか相談できず、ラオスにいる友人にも相談できず、ひとりで思い詰めていました。
でも今は復活していて、元気に楽しくラオスで暮らしています。
ここは、心が病んだわたしが実践したことも交えて、対処法をご紹介します。
心が落ち込んだ時の対処法
現地人の輪の中に入る
もし、現地の人との人間関係がうまくいっていないのなら、それはあなた自身が心を開いていないからかもしれません。あなたを責めるつもりはありません。
でも、少しだけ相手に歩み寄ってみませんか?
ランチを一緒に食べる、休日に一緒に出掛けてみる、仕事中にプライベートの話をしてみる。
なんでもいいんです。
今までよりも少しだけ、心を開いて自分から歩み寄ってみてください。
わたしは現地人からの誘いはできる限り断らないようにしていますし、ランチは必ず一緒に食べるようにしています。
言葉がわからなくても、まずは自分自身が相手に興味をもち、相手にも自分に興味をもってもらえるような行動を心がけてみてくださいね。
趣味に没頭する
あなたの趣味は何ですか?日本に居たとき、休日には何をして過ごすのが好きでしたか?
仕事や人間関係に疲れたとき、自分と向き合える趣味の時間はとても大切です。
好きなことをしているときって、余計なことを考えずにすみますよね。
わたしはゲームをするのが好きなので、日本からゲーム機を持参しました。
本を読むのが好きな人はカフェで本を読むのもいいし、お菓子作りが好きな人はひたすらクッキーを焼いてもいい。
とにかく、自分自身が楽しいと思えることに集中できる時間を作ってみてください。
人に会う
ひとりでいてもネガティブになってしまって心が晴れないなら、現地でできた友達に会ってみてください。日本人であれば、同じ悩みを持っているかもしれませんし、共感できることも多いでしょう。
日本人の友達がいなければ、日本人のいそうなバーやレストランに行ってもよいですね。
人に会うことで、気分をリフレッシュすることができます。
その国に行くために飛行機に乗った時のこと思い出す
今とても落ち込んでいても、きっと飛行機に乗ったあの日は希望に満ち溢れていたことでしょう。不安はあるけれど、新しい場所、新しい仕事に希望に胸を膨らませ、ワクワクしていたのではないでしょうか。
今、とてもつらいですが、あの時の気持ちを思い出してみてください。
たくさんの人があなたを応援してくれて、たくさんの人が見送ってくれたのではないですか?
わたしがラオスへ出発する日、家族の他に、仲の良い友人が空港に見送りに来てくれました。
地元ではなく、離れている場所に住んでいるのに。
彼女は、涙を流してくれました。
今思い出しても、泣きそうです。
とても落ち込んでいるときには、家族だけではなく、たくさんの友人に期待されてラオスにいるんだなと思うと、「もう少し頑張ってみよう」と元気が出ます。
落ち込んだときは、日本にいる家族や応援してくれている友達の顔を思い浮かべてください。
出発の日にもらった手紙は、今でも大切に保管しています。
手紙やメールを読み返してみるのもよいでしょう。
それでも心が晴れないときは
一切何もしない
自分自身が負担と感じることは思い切ってやめてしまいましょう。本当に好きなこと、やりたいことだけをやってみてください。
わたしの場合は、それまでやっていた趣味をすべてやめました。
趣味もやりたくないと思ってしまったんですね。
仕事に行くこと、食べる、寝る、トイレに行く以外のことは、本当に何もしませんでした。
人に会うことも極力避け、休日もずっと寝ていました。
落ち込んでいるときは、とことん落ち込んでいい。わたしは今、悲しくて泣きたくて、どん底にいたいときなんだと思い、ただただひたすら、気持ちが上向きになるのをじっと待ちました。
帰国する
どうしても心が晴れないときは、思いきって帰国してみてはいかがでしょうか。
仕事をしているとそういう訳にいかないよと思うかもしれません。
みんなの期待に背くかもと思うかもしれません。
でも、いちばん大切なのはあなたの心であり、あなたがやりたいことです。
国内で転職してもいいし、上司に説明し休暇をとって一時帰国してもいい。
日本に完全帰国しても、誰もあなたを責められるはずがありません。
帰国することは、恥ずかしいことではありません。
わたしの場合は、ラオス国内で転職しました。
日本にはまだ帰るつもりもなかったし、今のままで状況が良くなるとは思えなかったから。
そして、そのタイミングで一時帰国もしました。
すぐには心は回復しなかったけど、あのまま行動に移さなかったらと思うとゾッとします。
自分自身としっかり向き合う期間
あなたの心が晴れない原因は何でしょうか。
はっきりと答えのでるものではないかもしれません。
わたし自身も、自分は何が不満で何がつらくて、どうしたいのかがしばらく分かりませんでした。
何日も何ヶ月もかけて分かったことは、仕事が合わないということと、人間関係でした。
だから、ラオスが嫌になったのではなかったので、帰国をせずに転職という道を選びました。
心が病んでいる時って、正常に物事を考えることが難しくなりますよね。
もし、自分がどうしていきたいのかが分からなくなってしまったら、自分としっかり向き合ってみてください。
落ち込む自分を責めないで。
海外に飛び出す勇気を持つあなたなら、きっと大丈夫。
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