塩はどのように作られているか、ご存知ですか?
そう、海水を乾燥させたり、岩塩を発掘によって生産します。
私が住むラオスにも塩工場があります。
ここでは、海水でもなく岩塩でもなく、塩分を含んだ地下水を乾燥させて、塩を生産しています。
必要最低限の機械しか使わず、人の手で丁寧に作られた塩は、辛みが少なくまろやかな味わい。
一般の方でも見学できる、ラオスの塩工場をご紹介します。
訪れたのは「バンボー塩工場」
非常にのどかな塩工場
今回見学させてもらったのは、「Ban Bor(バンボー)塩工場」。
場所は、ラオスの首都ビエンチャンから北へ車で1時間30分ほどのところにあります。
敷地内で塩を購入することもできますが、販売は月~土曜日までとのこと。
工場で働く女性が案内してくださいました。
工場の正面入口
Ban Bor(バンボー)塩工場
営業時間:8時~12時/14時~17時(月~土)
※日曜日は見学のみ可(塩の販売は無し)
料金:無料
※駐車料金 20000KIP(大型バス)/10000kip(ミニバン)
TEL: (856)5514724
アクセス:ビエンチャン中心部から北へ、車で1時間30分
動物園から北に車で5分
ラオスの塩はこうやってつくられる
タンクで地下水を汲み上げる
地下水を組み上げて貯蔵するタンク
敷地内にはひときわ目立つタンクがありました。
これで、塩分を含んだ地下水を汲み上げているそうです。
よく見ると、塩がびっしりとこびりついています。
煮詰めて水分を飛ばし塩の結晶をつくる
グツグツと煮えています
そのお隣では、汲み上げられた地下水が火にかけられていました。
グツグツと煮えた塩水はすでに結晶ができていて、真っ白な塩がふつふつと熱い湯気を吐き出していました。
それをスコップですくって、竹籠のなかへ入れていきます。
結構な力仕事ですよね。
お兄さん、がんばっていました。
外に置かれていた竹籠にも、乾燥した塩がびっしり!
外に置かれていた竹籠
真っ白で雪みたいで、ひとり感激してしまいました…。
暗室へ運びさらに水分を飛ばす
ここで乾燥させます
竹籠に塩をいれたら完成!ではないですね。
これを乾燥させる必要があります。
二人一組で乾燥させる部屋へ運びます。
そして、この暗室でしばらく水分を飛ばします。
さらに乾燥させて完成!
この日は中は見学できませんでした
その後、別の部屋でさらに水分を飛ばします。
このときには塩は籠から出して、乾燥させます。
地下水から塩をつくるなんて不思議な感覚…
地下水を味見させてもらいました!
うん…しょっぱい!
かなり塩分濃度が高いような気がします。
こんなにしょっぱい地下水があるんですね。
しょっぱい水と言えば海くらいしか思いつかないので、海のないラオスでしょっぱい水を味見するなんて…なんだか頭が混乱します。
味はマイルド!いろんな料理に使ってみたい
塩の価格表
こうして手間暇かけて作られた塩は、主にピンパー(ラオス料理のひとつ。メコンフィッシュに塩を塗り込み、炭火で焼いたもの)を作る際に使われるのだとか。
ピンパー(魚の塩焼き)とピンムー(豚肉の焼いたやつ)
できたての塩を味見させてもらいましたが、辛みは少なく味はまろやかなので、スープや炒め物などの料理に使ってもうまみが引き立つのでは?と思いました。
ここでつくられた塩は、敷地内で販売されています(販売は月~土曜日まで)。
ちょっと変わった観光をしたいなら塩工場見学
姉妹かな?ずっと一緒に見学してた
見学した日は日曜日だったからか、従業員もまばらで、すごーくのんびりとした雰囲気でした。
赤ちゃんを抱っこした女の子がずっと一緒についてまわってきて、見学に来た外国人に興味津々な様子がかわいかったです。
最後まで見送ってくれました。
ラオスにはたくさんの観光スポットがありますが、ちょっと足を延ばして郊外へ出掛けるのもおすすめです。
2度目以降のラオス観光やちょっと変わった観光をしたい方、在住者の方はぜひ Ban Bor(バンボー)塩工場へ行ってみてくださいね!
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